小児科 
-疾患・治療-

主な疾患と治療について

■ アレルギー疾患 

(喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎)

喘息のお子様は、気管支などの気道に慢性的に炎症が起きています。そのためアレルギーや風邪などで発作が起こりやすく、気道が狭くなり呼吸をするときにヒューヒュー、ゼイゼイし呼吸が苦しくなります。この炎症を積極的に治療して発作をおこさないようにすることが喘息治療の目標です(長期管理)。小児アレルギー学会からは診断や治療に対してガイドラインが示されており、当科でもこれに基づき、発作時の急性治療だけでなく、ピークフローメーターや喘息日誌なども用いながら、年齢や症状に合わせて抗アレルギー剤やステロイド吸入などを組み合わせて積極的に長期管理を行っています。お子様が、風邪をひくたび、また運動時や季節の変わり目、悪天候時などに “ゼイゼイ”が気になる方は一度当科へご相談ください。
また最近、社会的にも問題となっている食物アレルギーのお子さんに対しては、血液検査だけではなく、皮膚テスト(プリックテスト)も行っています。それらの結果を参考に食物経口負荷試験(食べても大丈夫かどうかをみる検査です)を行い、それまで血液検査の結果のみで食物制限を行ってこられたお子様や以前にアレルギー症状を認めたお子様などに、できるだけ多くのものが食べていただけるように努力しています。食物経口負荷試験は1泊入院で検査可能です。
アトピー性皮膚炎では、ステロイド軟こうを使用しているにもかかわらず皮膚の状態が良くないお子様をよく見かけます。その場合の多くはステロイドの強さや塗り方に問題がある場合が多い印象を受けます。適切な治療を行えば必ずきれいな皮膚になります。お困りの方は一度当科へご相談ください。
(担当:高塚)

 

 

■ 低身長

低身長は、医学的には次の2つの場合を言います。
① 身長が同性同年齢の子どもと比べて-2SD 以下の場合
② 身長が正常範囲であっても、成長速度の低下(背の伸びの悪さ)が2年以上続く場合(小学校低学年では年間4cm以下)
*SD(標準偏差)とは統計学で使われる言葉で、この場合は、子どもの身長の バラツキの程度を表わしています。-2SD 以下とは100人のお子さんに対して 2人くらいを言います。
下記の表より身長が低い方または最近身長の伸びが悪いと感じておられる方は、当科へご相談にお越しください。

 

<低身長の目安(-2SD)>(平成12年度厚生労働省、文部科学省調査のデータをもとに作成)

年齢 女の子 男の子
3歳 85.5㎝ 86.4㎝
3歳半 88.8㎝ 89.5㎝
4歳 91.9㎝ 92.5㎝
4歳半 94.8㎝ 95.3㎝
5歳 97.7㎝ 98.1㎝
5歳半 100.6㎝ 100.9㎝
6歳 103.4㎝ 103.8㎝
6歳半 106.1㎝ 106.8㎝
7歳 108.8㎝ 109.5㎝
7歳半 111.4㎝ 112.2㎝
8歳 113.9㎝ 114.7㎝
8歳半 116.4㎝ 117.2㎝
9歳 118.8㎝ 119.7㎝
9歳半 121.2㎝ 122.1㎝
10歳 123.9㎝ 124.5㎝
10歳半 126.7㎝ 126.8㎝
11歳 130.2㎝ 128.9㎝
11歳半 133.8㎝ 131.0㎝
12歳 137.0㎝ 133.9㎝
12歳半 140.2㎝ 136.8㎝
13歳 142.3㎝ 140.7㎝
13歳半 144.3㎝ 144.6㎝
14歳 145.3㎝ 148.6㎝
14歳半 146.2㎝ 152.5㎝

 

低身長の原因は様々です。95%は原因がはっきりせず、特発性低身長症と呼ばれます。残りの5%が病気でおこります。成長ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌不足、在胎週数に比べて小さく生まれた子供さんが2歳までに成長が追いつかないSGA性低身長症、ターナー症候群などの染色体異常や脳腫瘍などがあります。当科ではこれまでの成長記録を成長曲線に表し、血液検査や頭部MRIなどをおこない原因の精査を行っています。また、成長ホルモンの分泌不全が疑われる場合は、入院で成長ホルモン分泌刺激試験をおこない、成長ホルモン治療が必要かどうか確認しています。
当科へご相談に来られる際には、母子手帳、保育所や学校で測定された成長記録をご持参ください。
(担当:髙塚)

 

 

■ てんかん

「脳の慢性疾患」で、脳の神経細胞に突然発生する激しい電気的な興奮により繰り返す発作(てんかん発作)を特徴とする疾患です。子供に多いてんかんとしては、7~10歳頃に始まり、寝入りばなや寝起きに、顔(特に唇)がピクピクしたりしびれたりする“中心・側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん(ローランドてんかんとも呼ばれます)”や、4~10歳頃、特に女児に多く、突然、それまで行っていた動作を中断し、呼び掛けに反応しなくなる“小児欠神てんかん”、生後4~7カ月に首がうなずくようにカクンと下がり、両手は上にグッと上げるような発作が特徴の“点頭てんかん”などがあります。当科では、このようなお子様に対しCT、MRI、SPECTなどの画像診断とともに脳波およびビデオ脳波検査で、きめの細かい診断と治療を行っており、西和地区だけでなく奈良県一円から患者さんが受診されています。
(担当:西野・田口)

 

 

■ 川崎病

川崎病は全身の血管に炎症を起こす病気で4歳以下の乳幼児が多く発症します。①発熱が5日以上続く ②からだに発疹が出る ③手足が赤く腫(は)れ、回復期には手足の指先から皮がむける ④目が充血する ⑤くちびるが発赤し、舌はイチゴのように赤くぶつぶつする ⑥首のリンパ腺が腫れる、の6つの特徴的な症状があります。また、BCGを接種した跡が赤くなったりします。もっとも問題となるのは、心臓の筋肉に酸素や栄養を送る冠状動脈という血管に後遺症が残るかどうかという点です。当科ではガイドラインにもとづき、ガンマグロブリン療法やアスピリンの投与、難治例にはステロイド療法を行っています。また、入院中および退院後は心エコーによる冠状動脈のチェックを定期的に行っています。現在、100名以上の川崎病患者さんを退院後心エコーでフォローしています。
(担当:髙田)

 

 

■ 子供のこころ外来

当科は、奈良県でも数少ない児童精神疾患を専門的に診療している小児科です。一般小児科医にとっては診断やフォローが難しい自閉症スペクトラム(自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害)などの小児発達障害や注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、不登校などの患者さんに対し、心理カウンセラーと協力しながら親身になって診療を行っています。お困りの方は一度当科へご相談ください。
(担当:田口)

 

 

■ 心理カウンセリング

水曜と金曜の午後に心理カウンセラーによるカウンセリングを行っています。

 

 

■ 予防接種-二次医療機関-

アレルギーや、その他基礎疾患があるため一般の子どもたちと同じように予防接種が受けられない方を対象にした予防接種です。月曜の午後に行っています。

診療受付のご案内

TEL 0745-32-0505

■ 診療受付日

曜日~曜日

(土曜日,日曜日,祝祭日,年末年始)

■ 受付時間

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