循環器内科

循環器内科部長 土肥直文

 

奈良県西和医療センターは、開院当初より循環器内科診療に力を注いでまいりました。平成6年には心臓血管外科が設置されて、強力なサポートを得ることができましたため、心臓・血管カテーテル治療を中心とする心臓治療が飛躍的に発展致しました。そのため、県内の遠方からも治療を希望してお見えになる県民の方々も増加し、今日では県を代表する循環器治療施設になっています。平成16年には、内科から循環器科が独立し、より専門性の高い高度な技術を要する治療に取り組んでおります。狭心症や心筋梗塞などの心臓発作の人々を救う技術である心臓・血管カテーテル治療は平成17年1月から12月までの1年間で408件(心臓血管カテーテル検査全体では1,129件)に上っています。これは、すなわち毎週22人の方が新たに入院されて、心臓血管カテーテル検査を受けられ、そのうち8人の方がカテーテル治療を受けられて(数日で)退院されていることになります。私たち循環器科の医師・看護師は、ひとりでも多くの狭心症や心筋梗塞の方々にこの治療を受けていただき、病気が改善することを願い、日々の診療および看護に当たっています。次に、私たちは肥大型心筋症や拡張型心筋症などの心臓の筋肉に病気のある方に対する様々な治療にも積極的に取り組んでいます。心不全に特に効果が高いことが証明されている薬を基本の治療としますが、肥大型閉塞性心筋症(左心室の出口の部分の心筋が異常に肥大してしまい、出口がふさがれてしまう病気)の方を、心不全や突然死から守ることを目的としたカテーテル治療である「経皮的中隔心筋焼灼術」(英語表記ではPTSMA:Percutaneous transluminal septal myocardial ablation)に関しても、これまで計り知れないノウハウを蓄積しています。平成17年の1年間で肥大型閉塞性心筋症の特殊カテーテル検査が26件、このうち経皮的中隔心筋焼灼術は11件で、全例成功。呼吸困難などの症状は全例で劇的に改善しています。この治療法に関しては、現在近畿地方で最も力を注いでいる施設であると言えます。奈良県西和医療センターは経皮的中隔心筋焼灼術の施設基準認定を厚生労働省から取得しています。この治療を希望される方はいつでも循環器科に相談にお越しになって下さい。徐拍性不整脈に対するペースメーカ治療および心臓電気生理検査というカテーテルを用いた心臓内の心電図を記録する検査も毎週実施しています。ブルガダ症候群(特殊な心電図異常波形を伴う突然死症候群)や心筋症などの心疾患のため、心室細動や心室頻拍(生命に危険のある不整脈)に陥ることが判明している場合やその危険が高い場合、植え込み型除細動器(英語表記でICDと言います。Implantable Cardivertor-Defibrillater)が、命を守るという意味で大変有効であることがわかっています。私たちの施設では、この植え込み型除細動器の治療の施設基準認定を厚生労働省から取得しており、植え込み型除細動器の手術から、その管理、生活指導まで細やかな診療体制をとっています。また、左心室の動きに歪みのある完全左脚ブロックという心臓の伝導不全の方で、薬で治らないような重症のうっ血性心不全に陥っている場合、「心臓再同期療法」(両心室ペーシング)が有効なことがあります。薬で治らないとあきらめかけていた方でもこの治療により元気になって頂くことができる場合があります。このような特殊療法に関しても厚生労働省からの施設基準を取得しておりますのでご相談下さい。
最近は心臓以外の末梢血管のカテーテル治療も増えてまいりました。閉塞性動脈硬化症といわれる、足の血流が不足する病気では、多くの場合、足に向かう動脈が(動脈硬化のせいで)細くなってしまっていることが原因です。この細くなってしまった動脈硬化の部分を、風船カテーテルやステント(純度の高い金属製の網状のメッシュの筒)で拡張することによって症状(足の冷感、しびれ、歩行時のふくらはぎの痛みなど)が劇的に改善することがあります。詳しくは、循環器科にご相談下さい。

 

最後に、私たちは、高度の技術を要する治療においても、生命の安全を第一に、何がお一人お一人にとって大切な治療なのかを、受診に来られる方々とともに考えて診療に当たるよういつも努力をかさねてまいります。このホームページをご覧になり、遠方でもお越しいただける患者さんの方々の期待に応えられるよう、これからも頑張って診療してまいります。

外来担当表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
一診 土肥(午前)
岩井(午後)
中井 鈴木 阪井 中井(午前)
二診
三診 岩間
四診 藤本 野木(午前)
矢野(午後)
岩井
五診 岡山(午前) 服部(午前)
六診 岩間(午前)
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