集学的循環器病治療センター

集学的循環器病治療センターの開設

奈良県西和医療センターは、平成26年7月1日、循環器病研究センターを開設いたしました。(H29 7月に集学的循環器病治療センターに改称)既存の心臓血管センターの組織、機能を発展、進化させ、全身の循環器疾患を各診療科の枠を超えて治療、研究することが開設の目的です。中心となるのは循環器内科、心臓血管外科、脳神経外科、放射線科、麻酔科ですが、循環器疾患の周辺病変や関連疾患も治療しますので、実際には病院全体での活動となります。

 

集学的循環器病治療センターでは、患者さんの治療に際し、医師のみでなく、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士、管理栄養士をはじめとする関係する医療スタッフが、患者さんの情報を共有し、緻密な連携のもと、高度な集学的治療を組織横断的に行ない、よりよい医療を提供いたします。研究面では基礎的、臨床的なものに、従来以上に一体的に取り組み、その成果を、国内、世界へ向け発信してまいります。

 

奈良県西和医療センター集学的循環器病治療センターは、世界のトップレベルの質の高い、いい治療を、地域の皆様、更に奈良県内、県外などの多くの皆様方へ提供に努めます。

 

 

集学的循環器病治療センターについて

集学的循環器病治療センターは、循環器疾患に関わる診療科が力を合わせて先進的治療にあたることを目的にして設立されました。
これまでも心臓病や血管病、脳血管疾患に関しては診療科の垣根を越えて協力し、患者さんの皆様が病気を克服していただくために努力を重ねて参りましたが、よりいっそう広範な領域でより高度な治療に取り組んでゆきます。
さて、心臓・血管病に関しては、疾患そのものが進行悪化しており治療が困難とされるケース、多臓器などの合併症が多いことが治療困難とされるケースなどを含めてあらゆる領域の循環器病患者さんの皆様に頼りにされる医療施設を目指しています。
多くの患者さんの方々がこれまでも治療を受けられている狭心症・心筋梗塞に対する冠動脈(心臓の動脈)カテーテル治療に関しても、通常の手技では治療困難とされるケースに対するロータブレータ(高速回転式冠動脈粥腫切削術)やエキシマレーザ冠動脈形成術などの特殊なカテーテル治療を用いることにより、より安全で確実な治療効果が得られます。
カテーテル治療は冠動脈に限らず、肥大型心筋症に対する経皮的中隔心筋焼灼術、僧帽弁狭心症に対する経皮的僧帽弁交連切開術などの心臓カテーテル治療、閉塞性動脈硬化症(足の循環障害)、頸動脈狭窄症、鎖骨下動脈閉塞症、腎動脈狭窄症等の全身の血管病にまでおよんでいます。

 

また、不整脈に対するカテーテルアブレーションに関しては、最新の3Dマッピングシステムを駆使して、安全で効果の高い治療を実践しています。
アブレーション手術件数は、2014年上半期135件(1年換算で270件)になり、近畿でも有数のハイボリューム施設になっています。
除脈性不整脈に対するペースメーカ治療、心臓突然死予防の植え込み型除細動器(ICD)治療、心不全に対する両心室ペースメーカ(CRT)治療などの植込み型デバイス治療も2014年のデータでは1年換算で120件の治療数です。
カテーテル治療(心臓・血管)、カテーテルアブレーション治療、植込型デバイス治療の合計は、最近6年間で2倍に増加し、2014年はさらに3倍近くにまで(1年換算約1,200件)増加しています。
多くの患者さんの皆様が奈良県西和医療センターの集学的循環器病治療センターを信頼して受診していただいていることを真摯に受け止めて、ひとりひとりの皆様の病状に合わせた丁寧で安全な治療を実践して参ります。

 

 

■ 循環器内科

集学的循環器病治療センターは、循環器疾患に関わる診療科が力を合わせて先進的治療にあたることを目的にして設立されました。これまでも心臓病や血管病、脳血管疾患に関しては診療科の垣根を越えて協力し、患者さんの皆様が病気を克服していただくために努力を重ねて参りましたが、よりいっそう広範な領域でより高度な治療に取り組んでゆきます。さて、心臓・血管病に関しては、疾患そのものが進行悪化しており治療が困難とされるケース、多臓器などの合併症が多いことが治療困難とされるケースなどを含めてあらゆる領域の循環器病患者さんの皆様に頼りにされる医療施設を目指しています。多くの患者さんの方々がこれまでも治療を受けられている狭心症・心筋梗塞に対する冠動脈(心臓の動脈)カテーテル治療に関しても、通常の手技では治療困難とされるケースに対するロータブレータ(高速回転式冠動脈粥腫切削術)やエキシマレーザ冠動脈形成術などの特殊なカテーテル治療を用いることにより、より安全で確実な治療効果が得られます。カテーテル治療は冠動脈に限らず、肥大型心筋症に対する経皮的中隔心筋焼灼術、僧帽弁狭心症に対する経皮的僧帽弁交連切開術などの心臓カテーテル治療、閉塞性動脈硬化症(足の循環障害)、頸動脈狭窄症、鎖骨下動脈閉塞症、腎動脈狭窄症等の全身の血管病にまでおよんでいます。

 

また、不整脈に対するカテーテルアブレーションに関しては、最新の3Dマッピングシステムを駆使して、安全で効果の高い治療を実践しています。アブレーション手術件数は、2014年上半期135件(1年換算で270件)になり、近畿でも有数のハイボリューム施設になっています。除脈性不整脈に対するペースメーカ治療、心臓突然死予防の植え込み型除細動器(ICD)治療、心不全に対する両心室ペースメーカ(CRT)治療などの植込み型デバイス治療も2014年のデータでは1年換算で120件の治療数です。カテーテル治療(心臓・血管)、カテーテルアブレーション治療、植込型デバイス治療の合計は、最近6年間で2倍に増加し、2014年はさらに3倍近くにまで(1年換算約1,200件)増加しています。多くの患者さんの皆様が奈良県西和医療センターの集学的循環器病治療センターを信頼して受診していただいていることを真摯に受け止めて、ひとりひとりの皆様の病状に合わせた丁寧で安全な治療を実践して参ります。

 

>循環器内科について

 

 

■ 心臓血管外科

奈良県西和医療センター心臓血管外科で行っている主な手術は、心筋梗塞・狭心症や弁膜症等に対する心臓手術、大動脈瘤や大動脈解離等に対する大動脈手術、末梢動脈閉塞症等に対する末梢血管手術です。平成27年の年間総手術件数は、81件(心臓手術45件、大動脈手術19件、末梢血管手術16件)でした。

 

心筋梗塞・狭心症に対する冠動脈バイパス術では、患者さんの年齢や合併症等を考慮して、人工心肺を使用しない心拍動下冠動脈バイパス術や動脈瘤等との同時手術も積極的に行っています。弁疾患で最近増えている手術は、比較的症状が軽い僧帽弁閉鎖不全症に対する人工弁を用いない僧帽弁形成術と、息切れや胸痛を訴える高齢者(70歳、80歳代)の大動脈弁狭窄症に対する大動脈弁置換術です。心房細動という不整脈を合併する患者さんにはメイズ手術という手技を同時に行っており、これにより動悸や脳卒中の原因になる心房細動は治癒します。

 

当センター集学的循環器病治療センターの特徴は、循環器内科と心臓血管外科が強い連携で結ばれ、患者さんに最も良い治療を行える点です。循環器内科で手術適応と診断された患者さんは、心臓血管外科で迅速に手術を行うようにしています。また、心臓血管外科に直接来られた初診の方は、内科的疾患であった場合でも、適切に対処させていただきます。

 

>心臓血管外科について

 

 

■ 脳神経外科

私たち脳神経外科は、くも膜下出血や脳梗塞などの脳血管障害、脳腫瘍や脊髄腫瘍に代表される腫瘍性疾患、 頭部外傷に伴う頭蓋内出血、脊椎・脊髄神経疾患などに対して外科手術という手法を用いて治療する診療科です。

 

昨今、奈良県のみならず全国的に救急医療体制に対する不安が広がっているようですが、当科では積極的に脳卒中や頭部外傷の症例を受け入れ治療を行っています。
脳内出血やくも膜下出血に対する開頭手術はもとより、脳梗塞に対しても慢性期血行再建術を行ったり、あるいは先端医療である超急性期の血栓溶解療法の施設認定も受けており、症例に応じた最良の治療を選択しています。
また脳腫瘍のような腫瘍性疾患に対しては、マイクロサージェリー技術を駆使して最高水準の治療を実践しているものと自負しています。

 

当科の最大の特徴は、何れの治療も患者さんの負担を軽減し、術後の合併症を最小にする低侵襲治療を実践していることです。 また、入院期間の短期化にも力を注いでいます。またEBM(evidence-based medicine 根拠に基づいた医療)に基づいた治療であること、患者さん一人一人のニーズに合わせた治療であることにも留意して医療を提供しています。

 

安全で患者さんに満足していただける医療の提供を常に心掛けておりますので安心してお任せ下さい。

 

>脳神経外科について

 

 

■ 放射線科

奈良県西和医療センター放射線科では、日本医学放射線学会、日本IVR学会で認定された経験豊富な専門医により、CT、MRIなどを用いた画像診断と、画像誘導下で行う局所治療(インターベンショナルラジオロジー:IVR、アイブイアール)を行っています。IVRは、身体に大きな傷をつけることなく、病気の部分だけをピンポイントに治療する新しい治療法です。
当センターは県内有数のIVR実施機関で、日本IVR学会が認定するIVR修練施設であります。画像診断やIVRについてのご質問は、当センターに受診の患者さんは担当医を通じて、そうでない方は直接放射線科までお気軽にお問い合わせください。

 

>放射線科について

 

 

■ 麻酔科

麻酔科外来では、麻酔相談(手術前後の麻酔の説明と診察)をおこなっています。

 

麻酔相談

安全かつ楽に手術を受けていただくためには、麻酔を受ける必要があります。患者さんには手術が決まりしだい、麻酔科外来に来ていただき、麻酔についての説明と、今後の予定、注意点を説明させていただきます。時間は限られていますが、火~金曜日に外来をおこなっていますので 家族の方と共に受診してください。現在の麻酔は危険なものではありません。患者さんは麻酔というものになじみがなく、情報も少ないため理解することは困難かもしれませんが、外来では十分な説明を行いますので、心配なことがあれば遠慮なくお聞きください。麻酔方法は一つだけではありません。われわれは患者さんと共に、「患者さんにとっての最適な麻酔方法」を決めていきたいと考えております。
また手術前日にもう一度外来を受診していただきます。ここでは、現在の体調や術前の検査結果などから最終的に麻酔方法を決定し、術当日の予定をお知らせします。疑問点や心配なことがあれば遠慮なくお聞きください。

 

>麻酔相談について

 

 

施設認定

  • 日本循環器学会認定循環器専門研修施設
  • 三学会心臓血管外科専門医指定関連施設
  • 日本胸部外科学会認定医制度指定施設
  • 日本外科学会外科専門医制度修練施設
  • 日本心血管インターベンション治療学会認定研修施設
  • 経皮的冠動脈形成術認定施設
  • 経皮的冠動脈ステント留置術認定施設
  • ローターブレーター認定施設
  • 冠動脈バイパス術認定施設
  • 経皮的中隔心筋焼灼術認定施設
  • ペースメーカー移植術認定施設
  • 植込み型除細動器移植認定施設
  • 両心室同期ペースメーカ移植認定施設
  • 経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)認定施設
  • 日本脳神経外科学会専門医研修プログラム施設
  • 日本脳卒中学会認定研修教育施設(平成27年度~)
  • 日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関
  • 日本IVR学会専門医修練施設
  • 日本麻酔科学会麻酔指導病院

 

 

治療実績

平成20年 平成21年 平成22年 平成23年
カテーテル・インターベンション 440 550 533 562
心臓カテーテル治療 327 388 374 414
末梢血管カテーテル治療 115 162 159 148
カテーテル・アブレーション 24 43 102 144
ペースメーカ・ICD・CRT-D手術 50 61 70 83

 

心臓カテーテル治療には、経皮的冠動脈形成術、心臓弁膜症に対するカテーテル治療、閉塞性肥大型心筋症に対する経皮的中隔心筋焼灼術を含みます。
末梢血管カテーテル治療には、閉塞性動脈硬化症に対する経皮的血管形成術、内頚動脈狭窄症に対する頚動脈ステント留置術、腎動脈狭窄症に対する腎血管拡張術、内シャント狭窄閉塞に対する血管拡張術を含みます。

診療受付のご案内

TEL 0745-32-0505

■ 診療受付日

曜日~曜日

(土曜日,日曜日,祝祭日,年末年始)

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