病理診断科

診療科紹介

病理診断科は治療方針や予後に関わる重要な診療情報を臨床各科に提供しています。病理診断は顕微鏡をみながら行う形態的診断が中心ですが、近年、内科領域では分子標的治療、外科的領域では縮小手術といった治療法の進歩とともに、病理診断はダイナミックに変化しています。免疫組織化学は勿論のこと、FISHやRT-PCR、次世代シークエンサーを用いた遺伝子診断が日常診療の場に求められており、これらの先進的診断も奈良県立医科大学と連携しながら行う予定です。

 

当院の病理診断科は、病理専門医3名(臨床検査科所属:常勤1名と奈良県立医大所属:非常勤2名)と臨床検査技師2名(臨床検査科所属:常勤2名、うち細胞検査士2名)で構成されています。少数精鋭で、お互いサポートし合い診断精度・技術の向上を目指しています。

 

 

業務内容

病理解剖(剖検)

剖検の実施は月曜から金曜の8:30から17:00に行う事を基本としていますが、時間外にも行っています。基本的には全例CPC(Clinico-pathological conference)を行い、臨床医との協議の末、最終剖検診断を行います。CPCの日程は院内掲示版に通知し、多くの科の医師その他の出席を期待して行われます。頻度は1-2か月に1症例、各1時間程度で行っています。

 

 

組織診断

受付件数は下記表の如く、平成29年度約2,000件で、近年増加傾向です。病院の性格上、他施設と比較すると生検診断に対して手術材料診断件数の割合が高く、重篤度の高いものや、合併症などで複雑な病態を呈するものも多く、早急な結果を求められることも常です。また稀少症例なども多く、これらの解析における病理部門への要求度も高くなっていますが、これら難解な病理診断においては2名の病理専門医によるダブルチェックを行っています。特殊染色や免疫組織化学染色を要する症例はその結果を後日、追加報告という形で電子カルテに掲載するようにしています。免疫組織化学においては、可能な限り現代医療に対応できるだけの抗体を整備し、診断や病態の理解及び治療に反映できるようにしています。さらに難解例では、奈良医大のみならず、全国のスペシャリストへ日本病理学会を介してコンサルトすることで対応しています。

 

 

術中迅速診断

迅速組織診断は年間20~30件前後行っており、1検体20分程度で診断報告を行っています。

 

 

細胞診断

年間約2,000検体前後で、日本臨床細胞学会認定の細胞検査士2名によるスクリーニング後、約20%の疑陽性・陽性症例及び乳腺や甲状腺の穿刺吸引材料等は、病理専門医と細胞検査士が協議し、最終報告しています。標本作製のほとんどは、 Liquid-based cytology(LBC、ロッシュ社)法を導入し、免疫細胞化学へも応用しています。

 

年度 2013 2014 2015 2016 2017
組織診受付数 1,343 1,341 1,839 2,095 2,250
術中迅速件数 5 6 22 29 19
細胞診受付数 2,540 1,846 1,802 1,775 2,120
病理解剖症例数 1 3 10 10 8
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