心臓の治療ついて

虚血性心疾患の治療

狭心症の治療には内服薬、冠動脈形成術(カテーテル治療)、冠動脈バイパス術があります。内服薬には動脈硬化の進行を抑制する抗血小板薬や冠血管拡張薬、また心負荷抑制薬などがあげられます。しかしいずれも対症療法であり根治治療ではありません。現在の狭心症の根治治療として冠動脈形成術(カテーテル治療)、冠動脈バイパス術があげられます。当センター、循環器科では年間約1000例以上の心臓カテーテル検査を行い、その内約400例の冠動脈形成術(カテーテル治療)を施行しています。
急性心筋梗塞の治療は狭心症と同じく冠動脈形成術(カテーテル治療)が主となります。狭心症と異なる点は急性心筋梗塞は一刻を争うことです。当センターでは24時間体制で急性心筋梗塞に対する治療に取り組んでいます。

 

 

心臓血管カテーテル治療

心臓カテーテル検査・・・直径2-3mmのカテーテルを挿入し冠動脈を造影します。カテーテル挿入部位は左右手首、肘、鼡径のいずれかです。局所麻酔のため検査中は術者と話をすることが可能です。カテーテルに注入された造影剤により、冠動脈造影を行い、病変の確認をします。

 

■ 狭心症

冠動脈形成術・・・冠動脈狭窄、もしくは閉塞部位をバルーンで拡張したり、ステントを留置し、冠動脈形成術を行います。また病変によりDCA(方向性冠動脈内プラーク切除術:Directional Coronary Atherectomy), RotaBlatorなど特殊な道具を使用します。

 

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>冠動脈造影検査

>冠動脈血管形成術(バルーン形成術)

>ステント留置術

>New Device(DCA),Rotablator

 

 

心筋症の治療

■ 肥大型心筋症の治療

非閉塞型と閉塞型で異なります。非閉塞性肥大型心筋症の患者さんは比較的症状に乏しく予後は良好な疾患ですが、不整脈などが原因で突然死を来すことがあります。そのため治療の中心は薬物療法による不整脈予防が中心となります。閉塞性肥大型心筋症の患者さんの治療は薬物療法、ペーシング療法、外科的治療(肥大中隔筋切除)、カテーテル治療(経皮的中隔心筋焼灼術)があり、左室流出路狭窄を軽減することが治療の中心になります。当センターでは閉塞性肥大型心筋症に対するカテーテル治療(経皮的中隔心筋焼灼術)を県内で最も早くから行い、良好な成績をおさめています。

 

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>経皮的中隔心筋焼灼術

 

■ 拡張型心筋症の治療

拡張型心筋症に対する治療は、最近の10~15年で飛躍的に発展しました。薬物療法には降圧薬、利尿薬、血管拡張薬、心負荷抑制薬など、さまざまなものが開発され、これらの薬物治療により、拡張型心筋症の予後は著明に改善してきています。

 

 

心臓弁膜症の治療

程度が軽いうちは生活習慣、薬物療法などの保存的療法で経過がみられることがありますが、病気が進むと心不全、不整脈、めまい、最悪、突然死の原因になることがあります。病気の進行した弁膜症は手術しか治療はありません。当センターでは心臓血管外科と連携し、患者さんに最良の医療を提供しています。

 

 

不整脈の治療

■ 徐脈性不整脈の治療

洞不全症候群や完全房室ブロックや高度房室ブロックでは、めまい、失神などの症状や心臓自体の機能が悪化して心不全が進行することがあります。このような場合、治療を受けなければ重大な事態になるおそれがあります。
基本的にはペースメーカを用いた治療が効果的です。ペースメーカの植込み手術は、約10日間の入院が必要ですが、苦痛は少ないので、医師に勧められた場合は安心してお受け下さい。ただし、当センターではペースメーカが本当に必要なのかどうかを事前に綿密に精査致します。今すぐ必要のない場合、しばらく様子をみることも実際にはあるのです。


 

 

脈性不整脈の治療上室性頻脈に対する治療は内服薬が中心となり、根治は困難であり、合併症予防が治療の中心になります。最近このような不整脈に対してカテーテル治療(アブレーション)が行われるようになり、根治治療が可能になってきました。
現段階ではカテーテル治療(アブレーション)の適応が限られていますが、今後適応は広がっていくものと考えます。
当センターでも不整脈に対するカテーテル治療(アブレーション)を平成18年から始めており、積極的に不整脈に対するカテーテル治療(アブレーション)を行っていく予定です。
次に心室性頻脈に対する治療は、状態が落ち着いている場合は内服薬でまず様子をみることが多いのですが、コントロール困難な症例は植込み型除細動器(ICD)を植え込む必要があります。


 

 

心不全の治療

■ 徐脈性不整脈の治療

まず心不全の原疾患に対する治療を行う必要があります。その上で食事療法、運動療法、薬物療法(利尿薬、血管拡張薬、ACE阻害薬、β受容体阻害薬など)を行います。
また以上の治療で改善しないような重症心不全であっても「心臓再同期療法」(両心室ペーシング)が有効なことがあります。これは左脚ブロックのような心室内伝導障害があると、中隔と自由壁に収縮のずれが生じます。
そのため左室全体が同時に収縮せず、十分な心拍出量が得られないことがあり、「心臓再同期療法」(両心室ペーシング)は収縮のずれを修復し、心拍出量を改善する治療です。
このような特殊療法に関して当センターでは厚生労働省から施設基準を取得しています。


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