このような症状の方へ
このような症状があれば受診をお勧めします。
■ 首や肩、腕に痛みやしびれがある
頚椎椎間板ヘルニアの可能性があります。
■ 手がしびれて箸が使えない、転びやすくなった
頚髄症の可能性が有ります。
■ 腰が痛い、強い足の痛みで動けない
腰椎椎間板ヘルニアの可能性があります。
■ 足がしびれて長い距離を歩くことができない
腰部脊柱管狭窄症の可能性があります。
■ 背中が丸くなったり、背が低くなった
骨粗鬆性椎体骨折の可能性があります。
■ 背中や腰の痛みが続き、熱が下がらない
脊椎感染症の可能性があります。
上記のような症状をそのままにしておくと進行して、日常生活に障害が生じることがあります。特に近くのお医者さんで治療してもらってもよくならないときは、お気軽にご相談ください。
診療・手術について
当科においては脊椎脊髄病専門医が診療を行っております。初診時は、地域の医療機関などより紹介状を持参して頂ければ、効率的に診察を受けて頂けます。また、比較的まれな脊椎脊髄疾患に対しても専門的医療を受けて頂けるよう、奈良県立医科大学など関連施設との協力体制を構築しております。それにより、慎重かつ多角的な検討のもと、必要な症例に対し手術治療を行っております。
主な手術
当科では、下記の低侵襲脊椎手術を受けていただくことができます。
■ 腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡下脊椎手術
脊椎の後方から直径1.6 cmの管を挿入して、内視鏡カメラで術野をモニターで確認しながら、椎間板ヘルニアを摘出する方法です。
■ 腰部脊柱管狭窄症に対する棘突起縦割式椎弓形成術
術後の疼痛軽減や腰背部の筋肉・靭帯・骨など正常組織の温存を目的とした棘突起縦割式アプローチを行っています。
■ 経皮的経皮的椎弓根スクリュー法を用いた脊椎固定術
経皮的椎弓根スクリューは、それぞれ2cm程度の小さな開創部からスクリューやロッドを挿入するため、組織や筋肉へのダメージは大きく低減されます。
■ 脊柱変形に対する低侵襲脊椎固定術
OLIF(オーリフ)といって低侵襲手術の中でも後方の筋肉、椎弓に手術侵襲を加えない方法を採用しています。脇腹からの小皮切で腰椎に側方からアプローチし、脊椎前方に十分な骨移植を行ない脊椎の矯正固定を行なう手術技術です。
■ 骨粗鬆症性椎体骨折に対する経皮的椎体形成術(Balloon Kyphoplasty:BKP)
風船(バルーン)を骨折椎体内に設置し、膨らますことでゆっくりと潰れた骨を整復します。風船除去後に生じたスペースに骨セメントを注入して、骨折部を固めます。