消化器疾患

肝疾患

症状 急性肝炎、劇症肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓癌、脂肪肝、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪肝炎、薬剤性肝障害、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変など
全身倦怠感、食欲不振、黄疸、腹水、浮腫など
診断 血液検査や、腹部超音波検査、腹部CT検査、肝生検、腹部血管造影検査、腹腔鏡などを行い、診断します。
治療 ウイルス性肝炎に対しては、抗ウィルス療法※注4(インターフェロン・リバビリン・ラミブジンなど)を行います。

 

参考HP:http://www.jsh.or.jp/guide/guide.html

 

胆嚢・胆道・膵疾患

症状 胆石症、胆嚢炎、胆嚢ジスキネジー、胆嚢癌、総胆管結石、胆道癌、急性膵炎、慢性膵炎、膵癌など
腹痛、発熱、黄疸、下痢など
診断 腹部超音波検査、腹部CT検査、腹部MRI検査、内視鏡的逆向性胆管膵菅造影検査(ERCP)
※注5を行い、診断します。
治療 総胆管結石に対しては、ERCP下に内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)や、内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)を行います。
胆道癌や膵癌などによる閉塞性黄疸に対しては、ERCP下に胆管内部に細いチューブを留置し、黄疸を改善させます。(内視鏡的逆向性胆道ドレナージERBD)

 

参考HP:http://www.jges.net/simin/

 

 

注1:内視鏡的治療

胃カメラを胃内に挿入し、カメラの先から細い器具を出して胃粘膜の病変を切除する治療法です。胃がんでも、胃粘膜の浅いところにできた、小さい範囲の癌であれば、これで治療することが可能です。

 

注2:内視鏡的止血術

胃や十二指腸潰瘍などからの出血に対して、胃カメラを挿入し、出血部位を確認します。出血部位が確定できれば、カメラの先から細い針を出し、そこに薬剤を注入して出血を止めます。

 

注3:胃瘻(いろう)

胃カメラを使って胃とおなかの壁の間に瘻孔(ろうこう)を形成する、 内視鏡的手術の一つです。形成された「胃ろう」を通して細いチューブを挿入・留置し、このチューブを通して、栄養剤を直接胃の中に注入し、栄養補給を行います。 この手術の対象となる患者さんは、何らかの理由(脳血管障害、認知症などによる意欲の低下など)によって口から食事を摂れなくなった方や、口から食事をするとむせてしまう方などです。

 

注4:抗ウイルス療法

B型慢性肝炎に対しては、インターフェロンやラミブジンなどの投与を行います。C型慢性肝炎に対しても、インターフェロンやリバビリンという薬を併用して治療を行います。最近では、インターフェロンも週に一度注射するだけでよいものが発売され、治療効果も高く、患者さんにとっては通院回数が少なくてすむ治療となっています。

 

注5:内視鏡的逆向性胆管膵菅造影検査(ERCP)

胃カメラを飲んでいただいて、胆管、膵管の中に造影剤を注入し、胆嚢、胆管、膵管を調べる検査です。造影剤の写り方で、石がないか、くだの中が狭くなっていないかなど、検査します。胆管の中に結石が認められた場合、これを摘出する処置を追加で行います。

  • 胆管の出口を風船でふくらませて拡張する方法(乳頭拡張法EPBD)
  • 胆管の出口を小さなナイフで切開を入れ、拡張する方法(乳頭切開法EST)

上記いずれかの方法で石を出やすくして、細い風船を胆管の中でふくらませ、石をかき出します。 石のサイズが大きい場合は、特殊な器具(バスケット)を使い、石を砕いてから、石をかき出します。

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