放射線科からのお知らせ

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地域の先生方へ(診療科の特徴)

画像診断・IVR(画像下治療)・カンファレンス

当科では、放射線科診療として画像診断とIVR治療を行っています。スタッフは、経験豊富な放射線診断専門医3名(うち1名は IVR専門医でもあります)と専攻医1名の計4名です。心臓領域を除くほぼすべての診療科領域に関する画像診断とIVR(画像下治療)を担っています。画像診断は今なお日進月歩で進歩しています。最新の画像診断の知見を取り入れながら、一例一例、的確な診断ができるよう、精進を重ねています。また、個々の検査の読影を行うだけでなく、外科、泌尿器科、呼吸器内科、総合内科などの診療科と定期的にカンファレンスを行い、画像診断がより適切な治療選択に結び付くように主治医とともに各患者さんの複数の画像検査を総合的に検討しています。

読影室の扉はいつもオープンにしており、初期研修医から各科部長まで、院内の多くの医師が患者さんの検査所見についての相談や検査後の臨床経過の報告に来られ、画像診断を診療に役立ててもらっていることを日々実感しています。

遠隔カンファレンスシステムで奈良医大放射線・核医学科との連携強化

2022年には、奈良医大 総合画像診断センター・IVRセンターとの間で専用回線を利用した遠隔カンファレンスシステムを構築し、リアルタイムに大学の指導医からのIVR手技の指導を受けたり、神経放射線など専門性の高い領域の画像診断について大学の診断専門医にコンサルトしたりすることが可能となりました。このシステムを活用し、より適切な診断・治療を迅速に行えるよう奈良医大 放射線・核医学科との連携を強化しています。

2023年1月にMR装置を最新機種にバージョンアップ

CTは2台体制(320列、80列)です。2019年に導入した80列CTは、人工知能の技術を用いた革新的な被曝低減技術により、低被曝かつ高画質の画像を得ることができます。

MRIは3T(テスラ)1台です。2023年1月にバージョンアップを行い、最新の撮像技術を駆使したMRI検査が可能となりました。MR検査は、検査対象となる臓器や疾患によって、撮像方法は大きく異なっています。すべての診療科からの依頼に対応し、個々の症例に最適な撮像を効率よく行えるよう、診療放射線技師とともに努力しております。

地域の先生方との連携

地域の先生方におかれましても、CT、MRIなどの画像検査が必要な場合には、どうぞお気軽にご紹介ください。検査の予約は、電話でも可能ですが、対応時間が限られております。オンライン予約システムC@RNA(カルナ)をご利用いただきますと、24時間いつでも先生方のお手元のパソコンから検査の予約が可能ですので、是非ご活用ください。尚、カルナご利用には登録が必要です。登録がお済みでない先生方は、地域医療連携室までご連絡ください。

主な診療内容

CT検査

使用装置は、Aquilion One (320列、Canon社製)、Aquilion prime SP i Edition(80列、Canon社製)の2台です。

被曝低減技術により、日本の診断参考レベル2020年版(Japan DRLs 2020)に準拠した低被曝線量での検査を実践しています。通常のCT画像のほかに、撮像で得られた画像データを元に、ワークステーションを用いた最新の画像解析技術により、目的に応じたさまざまな角度の断層像や、立体画像を作成し、診療に活用しています。たとえば、大腸内視鏡検査のような画像を作成する大腸CTや、冠動脈造影のような画像を作成する心臓CTを実施しています。立体画像は外科医が手術計画を立てる際にも有用です。脳神経外科用には、腫瘍や血腫などの病変部と主要な神経や血管さらに頭蓋骨との位置関係を、消化器外科用には、胆嚢や大腸癌、肝腫瘍など摘出する臓器や腫瘍と血管との位置関係を実際の術野をイメージしやすい3D像として提供することで、より具体的で精密な手術計画に貢献しています。

また、CTガイド下生検やCTガイド下膿瘍ドレナージなど、超音波ガイド下での手技が難しい症例では、CT透視技術を活用したIVRを行っています。

MR検査

使用装置は、Magnetom Vida fit 3T(Siemens製) 1台です。

すべての診療科からの多彩な依頼に対応しています。MR検査は、検査対象臓器や疾患によって、撮像範囲や撮像方法が大きく異なりますので、検査依頼の際には、これらについての詳細な情報が必要です。件数の多い検査は、頭部MRI/MRA、腰椎をはじめとした脊椎MRI、前立腺MRI、MRCP、各関節(肩関節、膝関節、股関節など)です。下肢動脈においても、造影剤を用いることなく高画質の撮像が可能となり、最近は下肢単純MRAの件数も増加しています。また、循環器内科の全面的な協力のもと、心臓MRIも数多く施行しています。

検査室内は、装置による強い磁場が常に発生していますので、患者さんの安全には常に慎重に配慮しています。MRI非対応のペースメーカー、人工内耳などの体内電子装置やマグネット着脱式義歯などを装着されている場合には、安全性の観点から検査できない場合があります。また、検査前1か月以内に、消化管内視鏡での止血用クリップを使用されている場合も、クリップの排泄が確認されていないとMRI検査を延期する場合があります。

核医学検査

使用装置は、Symbia(Siemens製) です。

各診療科からの依頼に応じて、さまざまな核医学検査を行っています。放射性医薬品を服用または静注後、すぐに測定する検査から数時間~3日後に測定する検査まで種々あります。最近の主な検査は、脳血流SPECT検査、ダットスキャン、骨シンチなどです。

血管造影、IVR治療

使用装置は、CVS C12 package(島津製)、CVS B12 package(島津製)、Artis zee floor(Siemens製) 、Artis Q BC(Siemens製)の4台です。

放射線科では、肝細胞癌に対するTACE、胆嚢炎や膿瘍のドレナージ術、大動脈ステントグラフト留置術(EVAR、TEVAR)、経皮的末梢血管形成術(EVT)、内臓動脈瘤のコイル塞栓術、中心静脈ポート留置術、中心静脈カテーテル留置(PICC)術など、年間250件以上のIVR治療を行っています。

院内カンファレンス

  • 外科術前カンファレンス
  • 泌尿器科術前カンファレンス
  • 呼吸器カンファレンス
  • 消化器キャンサーボード
  • 乳腺カンファレンス

診療実績

読影件数

CT18225件 (2023年)
MRI5045件(2023年)
核医学検査(心臓核医学検査を含む)427件 (2023年)
マンモグラフィー 328件(2023年)
造影X線検査(UGIなど)10件(2023年)
IVR 271件 (2023年)

202020212022
CT162441597516556
MRI493653275429
核医学検査(心臓核医学検査を除く)157153162
マンモグラフィー12857138
造影X線検査(UGIなど)523512

IVR実施件数

202020212022
TAE(腫瘍)14154
TAE(出血)463
TAE(その他)521
大動脈ステントグラフト192123
四肢PTA233838
SMAステント011
ドレナージ382031
生検388
PTCD734
PTGBD181416
胆管ステント743
CVリザーバー/PICC141110112
バスキャス532
胆石除去200
リンパ管造影021
PNS552
動注リザーバー100
静脈ステント100
胆汁瘻閉鎖100
デンバーシャント001
動注010
IVR登録合計294253250

診療部門

CT、MRI、RI、マンモグラフィ、造影X線検査(UGIなど)、IVR

施設認定

  • 日本医学放射線学会 放射線科専門医修練機関
  • 日本IVR学会 専門医修練施設
  • 日本超音波医学会 専門医研修施設
  • 日本消化器がん検診学会 指導施設

スタッフ紹介

武輪 恵

放射線科部長
中央放射線部部長

専門分野

画像診断

専門医

日本医学放射線学会 日本専門医機構 放射線科専門医
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
日本医学放射線学会 研修指導者・代議員
日本超音波医学会 超音波専門医・指導医
日本消化器がん検診学会 総合認定医・指導医・近畿支部幹事
肺がんCT検診認定機構認定医
検診マンモグラフィ読影認定医
日本核医学会 PET核医学認定医

大倉 享

副部長

専門分野

画像診断

専門医

日本医学放射線学会 日本専門医機構 放射線科専門医
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
日本医学放射線学会 研修指導者

北辻 航

医長

専門分野

画像診断
IVR

専門医

日本医学放射線学会 日本専門医機構 放射線科専門医
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
日本医学放射線学会 研修指導者
日本IVR学会 IVR専門医
腹部ステントグラフト実施医
検診マンモグラフィ読影認定医

中西 祥子

専攻医

専門分野

画像診断

専門医

日本医学放射線学会員

平井 都始子

総合画像診断スーパーバイザー

専門分野

画像診断
特に超音波診断

専門医

日本医学放射線学会 日本専門医機構 放射線科専門医
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
日本超音波医学会 専門医・指導医 
日本消化器がん検診学会 総合認定医・指導医・監事
日本脈管学会 脈管専門医・指導医・名誉会員

阪口 浩

非常勤医

専門分野

画像診断
IVR

専門医

日本医学放射線学会 日本専門医機構 放射線科専門医
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
日本医学放射線学会 研修指導者
日本IVR学会 IVR専門医
検診マンモグラフィ読影認定医

北野 悟

非常勤医

専門分野

画像診断

専門医

日本医学放射線学会 日本専門医機構 放射線科専門医
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
日本医学放射線学会 研修指導者
日本消化器がん検診学会 総合認定医・指導医
日本核医学会 核医学専門医・PET核医学認定医
肺がんCT検診認定機構認定医
検診マンモグラフィ読影認定医

真貝 隆之

非常勤医

専門分野

画像診断(特に核医学)

専門医

日本医学放射線学会 日本専門医機構 放射線科専門医
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
日本核医学会 核医学専門医・PET核医学認定医

市橋 成夫

非常勤医

専門分野

IVR
特に血管系IVR

専門医

日本医学放射線学会 日本専門医機構 放射線科専門医
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
日本IVR学会 IVR専門医
日本脈管学会 脈管専門医
ステントグラフト指導医
検診マンモグラフィ読影認定医

米今 知佐

非常勤医

専門分野

画像診断

専門医

日本医学放射線学会 日本専門医機構 放射線科専門医
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
検診マンモグラフィ読影認定医

山田 彩

非常勤医

専門分野

画像診断

専門医

日本医学放射線学会 日本専門医機構 放射線科専門医

診療実績

放射線科

更新日
2023年6月1日

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