~がん相談支援のご案内~
病気になると、身体のことばかりではなく様々な心配ごとが出てきます。
当センターでは、がん専門相談員、看護師が患者さんやご家族のお話を伺い、
一緒に考え問題解決のお手伝いをさせていただきます。
○相談内容について
例えばこのようなときご利用ください・・・
・がんと言われ、これからのことを考えると不安でいっぱい。
・医師から病気のことを説明されたが、難しくてよくわからない。
・治療や手術にかかる費用が心配。
・病気になった方や家族とどう接したらいいのかわからない。
・抗がん剤の副作用による脱毛に備えてかつらを準備したい。
・退院が決まったけど、自宅でどうしたらよいのかわからない。
・セカンドオピニオンの手続きを知りたい。
・緩和ケアについて知りたい。
その他、何か気になることがあればお気軽にご相談ください。
※相談は無料です。
※相談内容の秘密は厳守いたします。ただし治療上、医療従事者間で情報共有をする
場合は事前にご確認をさせていただきます。
※がんに関することであれば当センターを受診されていなくてもご相談いただけます。
※ご相談の内容によってはすぐにお答えできない場合もございますのでご了承ください。
○がん相談支援室のご利用方法
受付時間 |
9時~16時 月曜日~金曜日(祝日を除く) |
相談方法 |
面談及び電話 ①来院の場合 がん相談支援室(1階 ファミリーマート前)にお越しください。 ※担当の医師、看護師に依頼していただくこともできます。
②電話の場合 0745-32-0505(代表)に連絡いただき、電話交換の者に 『がん相談希望』とお伝えください。 |
相談場所 |
1階 がん相談支援室(ファミリーマート前) |
○セカンドオピニオン外来
セカンドオピニオンとは、現在診察を受けている主治医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めることです。当センター以外の主治医におかかりの患者様を対象に、診断と治療について別の医師からも意見を聞いてみたいとお考えになった場合、それを支援するものです。
○対象となる方
ご相談は、患者さんご本人を原則とします。ただし、ご本人の同意を得たご家族(配偶者、
親子、兄弟)の方も、ご相談いただけます。
※セカンドオピニオン外来では、検査や治療行為は行いません。
※医療機関からのご紹介手続きをお願いします
〇対象とされない場合
患者さんご自身の治療に関しての参考にしていただくことが目的ですので、現在受診中の医療機関に対する不満や苦情、医療事故に関する訴訟を目的とした相談、診療費に関する相談についてはお受けできません。その他、申込みの内容などにより、お断りさていただく場合もございますのでご了承ください。
○相談可能診療科(対象疾患)
外科(大腸がん)
(現在、セカンドオピニオンの相談をお受けしている診療科)
〇ご持参いただくもの
・セカンドオピニオン申込書
・診断情報提供書またはセカンドオピニオン外来紹介状(現在治療中の医療機関の様式でもかまいません。)
・画像データ、検査データなど
・同意書(ご相談者様がご本人以外の場合に必要です。)このページの下部にあります。
・続柄を示す書類(患者様が未成年の場合に続柄を示す書類「健康保険証等」が必要です。)
〇料金について
1回30分まで11.000円(税込み)です。30分を超え60分までは22.000円になり、最長1時間までとさせていただきます。(セカンドオピニオンは保険適用外です。)
〇お申込み・お問い合わせ先
奈良県西和医療センター 地域医療連携室
TEL:0745-32-0531(直通) 月~金:9:00~16:30(祝日は除く)
がん治療センターについて
消化器とは食物の消化や吸収に関係する臓器で、食道、胃、大腸、小腸、肝臓、胆のう、膵臓などのことです。「消化器がん治療」の原則は早期発見、早期治療であることは間違いのない事実ですが、西和医療センターでは、診断されたがんの治療に際して、患者さんの負担を最小限に抑える「低侵襲治療」をおこなって参りました。 消化器がんの治療では、「傷をつくらない」代表格が消化器内科が担当する「内視鏡的治療」、「傷を小さくする」のが消化器外科が担当する「腹腔鏡手術」です。これまでも消化器疾患に関しては診療科の垣根を越えて協力し、患者さんの皆様が病気を克服していただくために努力を重ねて参りましたが、よりいっそう協力しあって高度な治療に取り組んでゆく所存です。
■ 消化器内科
消化器内科では、消化器がん(食道、胃、大腸、膵臓、胆のう、胆管、肝臓がん等)の診断や内視鏡治療およびラジオ波熱凝固治療等を行っています。リンパ節転移の可能性がほとんどない粘膜内に限局した初期の食道がん、胃がん、大腸がんに対して、内視鏡的粘膜切除術を施行しております。特に食道がんや胃がんに対しては、一括で確実に病変を切除するために内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を積極的に施行しております。また、膵がん、胆管がんおよび胆嚢がんに対しては内視鏡的胆管膵管造影や超音波内視鏡(針生検)を用いた診断を行い、胆・膵領域のがんに伴う悪性胆管狭窄に対しは、内視鏡的胆道ドレナージや胆管ステント留置術を行っています。2cmまでの肝臓がんに対しては腹部エコー下でラジオ波熱凝固療法を施行しております。
令和元年 | 令和2年 | |
---|---|---|
上部内視鏡 | 2052 | 1817 |
粘膜切除術・ポリープ切除 (上部) |
7 | 7 |
粘膜下層剥離術(上部) | 28 | 26 |
下部内視鏡 | 1436 | 1250 |
粘膜切除術・ポリープ切除 (下部) |
336 | 249 |
粘膜下層剥離術(下部) | 18 | 14 |
超音波内視鏡下針生検 | 13 | 14 |
内視鏡的膵胆管造影検査 | 203 | 182 |
ラジオ波熱凝固療法(肝癌) | 6 | 9 |
■ 消化器外科
消化器外科では、従来から患者さんの身体への苦痛を減らす低侵襲治療を重点的におこなっていますが、低侵襲治療を目的として開発された方法が腹腔鏡手術です。この腹腔鏡手術こそ多くの患者さんに受けていただきたい術式であると考え、技術向上に努めてまいりました。胃がんや大腸がん、肝臓がんなどの悪性疾患に対しても腹腔鏡手術を第一選択に行っていますし、胆石やそけいヘルニア、虫垂炎などの良性疾患に対しては、SILS(シルス)と呼ばれる単孔式腹腔鏡手術も導入し、腸閉塞や腹膜炎にも腹腔鏡手術を実施しています。当科の手術件数は年々増加していますが、腹腔鏡を用いた手術の割合も増加しています。