院長ごあいさつ

新年明けましておめでとうございます。新春の候、登録医の先生方におかれましては、日々ご健勝のこととお慶び申し上げます。旧年中は医療連携におきまして、ひとかたならぬご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

思い起こせば昨年は、元日に能登地方を中心に発生しました地震や、ほか日本各地においても大雨による甚大な被害が度重なり、苦難の一年でした。本年こそ、日本もそして世界も平和で、更には医療界におきましても、誰もが前向きな気持ちを持てるような一年となることを願うばかりです。

さて、再びコロナとインフルエンザの同時流行によって、先生方がお忙しくされているのと同様、西和医療センターにおきましても、感染症が重症化した患者さんが、昨年末の段階で、数十名単位で入院しておられる為、個室の確保が難しく、ベッドコントロールにおいても非常に厳しい状況が続いております。前回のこのご挨拶のなかで、病床稼働率が平均で85%程度まで上がってきているとお伝えしておりましたが、12月に入り、年末休みが始まる段階で94%まで上がっています。現在、病院経営におきましても、大幅な改善を目指して、様々な観点から見直しを図っているところです。このように病床稼働率の上昇傾向が続いているのも全て、登録医の先生方の温かいお気持ちのこもったご紹介あってのことと受け止めており、心より深く感謝申し上げます。また、第3者委員で構成された「新西和医療センター基本計画」の議論も順調に進めていただけるよう、祈る毎日でございます。

我々のような公的病院は、民間の医療機関が得意とされている分野においては、その力をお借りし、それ以外の分野に関しては、我々が中心となって、精一杯日々の診療にあたっていくという使命があります。この使命を心に刻みながら、2025年も職員一同、病院運営に尽力することをここに誓い、新年のごあいさつとさせていただきます。

令和7年1月吉日

奈良県西和医療センター院長 土肥 直文

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