新緑が爽やかな季節を迎えました。先生方におかれましても益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

新年度に入り、当センターでは、コロナ専用病棟の運用を完全に停止し、全ての病棟を一般診療用として解放、運営しております。

3月、4月のご挨拶のなかでも触れました、「登録医専用当日受診ホットライン」は、順調に稼働しております。登録医の先生からの問い合わせから希望の診療科の医師等に繋がるまでの時間が平均1分であることを確認しております。これまで、代表電話が繋がりにくく、長年にわたり先生方に大変なご不便、ご迷惑をお掛けしてきたことに関しまして、改めてお詫び申し上げます。そして今後も、先生方との連携をより一層深める為の更なる取り組みをして参ります。

この封書には、6月15日(土)に、奈良市にあります、なら100年会館で開催する「奈良県西部地域医療連携の会」の案内チラシを同封しております。ただ今回は、近隣の先生方が多く参加されている大切な集会と日程が重なってしまったことをまずは心より深くお詫び申し上げます。本会は、昨年12月に当院に導入しましたダヴィンチ手術が順調に件数を伸ばしていることから、奈良県立医科大学泌尿器科学講座の藤本清秀教授による手術支援ロボットを含めた新しい手術法についての分かりやすい講演を予定しております。また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)診療の第一人者である呼吸器内科学講座の室繁郎教授によるCOPDについての講演も予定しております。そして当院の腎臓内科の森本勝彦部長が慢性腎臓病(CKD)診療について解説させて頂く予定です。現地参加のみの開催です。先生方と対面にてご一緒できる貴重な機会と考えております。是非、現地まで足をお運びいただけましたら幸いでございます。

また、西和医療センター情報誌「ファミーユみむろ第32号」も同封しております。当センターでは

現在、泌尿器科ダヴィンチチーム(大山部長、穴井副部長を中心に多職種で構成されています)が大活躍してくれています。情報誌の中でも、穴井副部長がダヴィンチ手術について詳しく解説しています。患者さんを対象とした情報誌ではありますが、是非、先生方にもご覧いただければ幸いです。

今回は更に地域住民公開講座のチラシも同封しております。7月4日(木)に、JR王寺駅前のリーベル王寺東館5階リーベルホールにて開催致します。肝胆膵外科を専門とする山戸一郎外科副部長と泌尿器科の穴井智副部長による分かりやすい講演を準備しております。こちらも患者さんや地域の住民の皆さまが対象ですが、介護職を含め医療職の皆さまのご参加も大歓迎です。チラシを是非、先生方のクリニックの待合室に置いていただければ大変うれしく思います。

最後に、一昨年の10月に大阪公立大学の病院教授から当院の乳腺外科部長に着任した高島勉先生の乳腺外科診療についてです。その手術や化学療法等の治療、更にはその後の対応についても多くの患者さんに大変喜ばれ、院長としても開設した甲斐があったと嬉しく思っております。高島先生には、がん相談支援室長を兼務の上、当院のがん治療を牽引する仕事にも携わってもらいます。これからも乳がんを含めた乳腺疾患の患者さんは、是非お気軽に乳腺専門医/指導医である高島部長にご紹介下さい。

現在も、そしてJR法隆寺駅前に移転した後も、変わらず登録医療機関の先生方とともに、この地域の医療を支えて行く所存でございます。引き続きご指導・ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

令和6年5月吉日

奈良県西和医療センター院長 土肥 直文

PAGE TOP