院長ごあいさつ

爽やかな風に揺れる新緑が美しいこの季節、先生方におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。新年度が始まり、早一か月が経ちました。新採用の職員も少しずつ各々の業務を身に付けて、それぞれの現場で活躍しつつあります。

さて、今回は、整形外科についてのお話からです。これまで寺西部長を中心に、4名の常勤医師で運営しておりました整形外科に新しく川手健次先生が「整形外科・手術部スーパーバイザー」として加わりました。川手先生は長らく奈良県立医科大学整形外科学教室において、股関節治療のエキスパートとして国内外にその名が知られた整形外科医です。近年は、奈良県総合リハビリテーションセンターの院長としてもご活躍されていましたが、この度、当センターからの要望に応じ、重要な戦力として加わって下さいました。股関節手術が専門ではございますが、西和医療センター整形外科全体の運営における舵取りを担って頂けたことで、整形外科が飛躍的に力を伸ばしております。これからも先生方からのご紹介・ご支援を宜しくお願い致します。

次に病理診断科についてでございます。長年勤務していた病理医の定年退職に伴い、空席となっておりました病理診断科の部長として、奈良県総合医療センターから石田英和(いしだえいわ)先生が着任致しました。これまで奈良医大の病院病理部の吉澤教授のご支援を受けながら病理診断をしておりましたが、常勤の病理医を迎えられたことで、がんを中心とした診療の実力の向上につながると考えております。また、皮膚病理に関しては、市立奈良病院の前病理医である小川浩平先生のご支援を受けて、精緻な診断をして参ります。

また、前月(4月)の「院長ごあいさつ」の中で、呼吸器内科の肺がん診療について、奈良県立医科大学で肺がん・間質性肺炎を専門として活躍していた新田祐子(にったゆうこ)医長が赴任し、肺がん診療の充実を図ることができるようになったとお知らせしましたが、総合内科部長でもある中村孝人副院長のチームと呼吸器内科のチームが一体となることで肺がん・間質性肺炎診療をより一層充実させて参ります。

 最後に、5月31日(土曜日)にJR王寺駅前のりーべる王寺東館5階(リーベルホール)で予定しております「奈良県西部医療連携の会」について、先生方にご案内させて頂きます。

今回の特別講演を奈良県立医科大学脳神経外科学の中川一郎教授にお願いしております。中川先生は、脳血管内治療領域のオピニオンリーダーとして幅広く知られている先生でもあります。最新の脳血管内治療から予防医学まで幅広い講演になると楽しみにしております。

また、新しく赴任しました整形外科の川手健次スーパーバイザーから骨粗鬆症等の医療連携のKey Lecture、形成外科の真柴久実部長から形成外科の世界の紹介、そして循環器内科心臓カテーテル治療のリーダーである御領豊医長からは血圧・脂質の管理についての講演を行う予定です。Web配信のない現地開催のみの企画となりますことを、ご容赦ください。西和医療センターの医師や診療内容について、より多くの先生方に知って頂き、そこからの更なる医療連携につなげたいと考えておりますので、先生方の(もちろん医師以外の職種の方も是非)ご参加を心よりお待ち申し上げております。

西和医療センターは、令和13年開院予定の新病院での診療体制を充実させる為、あらゆる側面から病院改革に引き続き取り組んでおります。地域の医療機関の先生方との連携を大切にして、地域の医療を支えることに貢献したいと考えております。地域の医療機関の先生方あってこその西和医療センターであることを常に念頭に置き、現場の職員一同、最大限努力して参ります。 これからも変わらぬご指導、ご鞭撻の程を何卒宜しくお願い申し上げます。

令和7年5月吉日

奈良県西和医療センター院長 土肥 直文

PAGE TOP