カテーテル治療の中では、腫瘍に対するカテーテル塞栓術が一般的で、その中で特に多いのが肝臓癌に対するカテーテル治療であり、当院では全例放射線科でIVR専門医が施行しています。肝臓がん以外の腫瘍に関しては治療対象になるものは少ないものの、適応があると判断される症例にはカテーテル治療を積極的に行っております。まれながら、より高度で先進的な技術を要する症例では、奈良県立医科大学 放射線科・IVRセンターなどの高度医療機関に紹介させていただく場合もあります。

当院で実際に治療を行った例
A 治療前の腹部造影CT(青四角の位置での断面図):造影剤を投与することにより肝臓(黄矢印)の中に白い円形の腫瘍を認めます(=肝臓がん:赤矢印部)。

B 治療前の肝臓の血管造影(血管の写真):円形に黒く見える場所があり(矢印部)、これがCTで白く見えていた腫瘍(=肝臓がん)です。この腫瘍に栄養を送る血管に対して詰め物をします(=塞栓術)。

C 治療後の肝臓の血管造影:詰め物をすることで肝臓がんへの血流が止まり、造影剤を注入しても、肝臓がんは見えなくなっています(点線丸印部)。肝臓がんへの血流が止まることで、肝臓がんは壊死します。

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