中央放射線部からのお知らせ
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概要
中央放射線部は、診療放射線技師・放射線科医師・検査科看護師・医療事務員の多職種で構成され、各診療科医師・薬剤師・臨床検査技師・臨床工学技士と連携をおこない、質の高い画像情報を提供することで画像診断の支援に努めています。
放射線や磁気などを利用して、多種多様な画像情報を依頼医に提供しています。院内の検査だけでなく、院外の医療機関からの紹介患者さんの検査も施行しております。
スタッフ
放射線科医師 | 専門医3名、専攻医1名、非常勤医7名 |
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診療放射線技師 | 24名 |
看護師(検査外来所属) | 12名 |
放射線科受付 | 4名 |
各種認定資格 (医師の認定資格は 放射線科 のページへ)
救急撮影認定技師 | 2名 |
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検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師 | 4名 |
X線CT認定技師 | 3名 |
肺がんCT検診認定技師 | 1名 |
大腸CT検査認定技師 | 1名 |
Ai認定診療放射線技師 | 1名 |
画像等手術支援認定診療放射線技師 | 2名 |
磁気共鳴専門技術者 | 2名 |
血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師 | 4名 |
超音波検査士 | 1名 |
第一種放射線取扱主任者 | 3名 |
放射線管理士 | 1名 |
放射線機器管理士 | 1名 |
医療情報技師 | 3名 |
医療安全管理者 | 2名 |
インターベンションエキスパートナース(INE) | 6名 |
受付
中央放射線部受付では予約、または当日検査を受付にてお受けしています。
場所:本館1階 救急入口・救急外来の前
各種検査及び装置の紹介
ここでは、「各種検査の概要」と「検査に用いる装置や技術(手技)」について、どのように患者さんに貢献しているかを説明します。
1. 骨密度測定:骨塩定量検査
(LUNAR DPX-L Prodigy GE Healthcare)
目的
主に骨の密度を測定し、骨粗鬆症の診断やホルモンのバランス異常、先天性の代謝性骨疾患の診断に使用されます。
機器・原理
2種類の異なるX線を使用して測定します(DEXA法)。超音波法やMD法よりも高い精度の検査を提供します。
内容
検査台に仰向きに寝てもらい、息を止める必要はありません。腰椎や股関節を主に測定します。検査時間は10分程度です。
注意事項
腰・股関節付近のプラスチックや金属がある場合は、検査着への更衣が必要になります。
2. 乳房撮影 : マンモグラフィ
(AMULET Innovality 富士フイルムメディカル)
担当
女性の放射線技師が担当し、患者さんのプライバシーを確保します。
目的
乳がんの発見に用いられ、特にしこりを形成しない早期乳がんの発見に優れています。
機器・原理
2022年2月に装置を更新し、痛みを軽減する圧迫自動減圧制御機能(なごむね)とトモシンセシス(断層画像撮影)を搭載しました。
内容
乳房専用のX線装置を使用して撮影し、鮮明な画像を得るために乳房を圧迫します。通常は2方向(検診は1方向)撮影しますが、必要に応じて追加撮影も行います。検査時間は15~30分程度です。
注意事項
乳房全体を映し出すために、乳房を薄く伸ばした状態で撮影する必要があります。乳房は片方づつ圧迫をします。その際に痛みが生じる場合がありますが、機器更新により搭載された「なごむね機能」をアンケート調査したところ、50%以上の方から『痛みが軽減した』と評価してもらいました。なるべく痛みの少ないように圧迫しますが、痛みが強い場合は遠慮せずにお申し出下さい。
一般撮影:レントゲン撮影 (RADspeed Pro, 島津製)
(RADspeed Pro 島津メディカルシステムズ)
(CALNEO GL 、 CALNEO Flow 、 CALNEO Smart 富士フイルムメディカル)
(CALNEO AQRO)
(Sirius Starmobile tiara airy 富士フイルムメディカル)
目的
肺や心臓の状態の確認、腹腔内の異常の確認、骨折の有無などの診断に用いられます。胸部、腹部、頭部、四肢など、身体のあらゆる部位の撮影を行います。
機器・原理
人体を透過したX線を電気信号に変換するフラットパネルディテクター(FPD)を使用しています。低被ばくで撮影可能で、画像の確認も迅速に行え、患者さんの負担を軽減します。
内容
撮影部位に応じて、立位(立った姿勢)・臥位(検査台で横になる姿勢)で撮影します。検査時間は部位・枚数によって異なりますが、5~15分程度です 。
注意事項
撮影範囲の衣服にプラスチック、金属、貼り薬などがある場合は、検査着への更衣や貼り薬を外して頂く必要があります。
4. X線透視検査
(SONIALVISION G4 島津メディカルシステムズ)
(VersiFlex VISTA 富士フイルムメディカル)
目的
胃・食道造影、大腸造影、内視鏡検査、尿管カテーテル留置、手術後の確認などに使用される検査です。泌尿器科・消化器内科・外科領域の検査や治療に行われます。
機器・原理
X線を用いて目的部位をリアルタイムで観察(透視)し、必要に応じてバリウムやヨード系の造影剤を使用します。
内容
検査部位に応じて、立った姿勢(立位)や検査台で横になる姿勢(臥位)で、検査・治療を行います。検査時間は目的・治療によって異なりますが、10~60分程度です。
注意事項
- 検査を行う上で衣服が汚れる恐れがあるため、患者さんには検査着へ更衣をして頂く必要があります。
- 胃や大腸造影では、検査台の上で体を左右に回転したり、検査台が傾いて頭部が下がる場合があります。
5. CT検査
(Aquilion ONE Canonメディカルシステムズ)
(Aquilion Prime SP Canonメディカルシステムズ)
目的
脳神経・循環器・消化器・整形・呼吸器領域など多くの分野での、疾患の精密検査・手術前の精密検査・手術後の経過観察など多岐に渡ります。
機器・原理
X線を用いて輪切りの画像を撮影します。ドーナツ状の装置内でX線源とX線検出器を回転させて撮影を行い、細かいデータを取得します。撮影後に処理をすることで、あらゆる角度から各臓器の観察が可能になります。造影剤を使用することで血管や臓器の血流状態を明瞭に確認できます。
内容
検査台に仰向きに寝て検査を行います。1回の撮影時間は約10秒前後ですが、その間は体を動かさないようにして頂く必要があります。動いてしまうと、写真と同じで画像がブレてしまいます。また撮影部位によっては、息止めをして頂きます。造影検査の場合は、ヨード製造影剤を静脈血管から投与し撮影を行います。より専門的な検査として、「心臓CT」、「大腸CT」、「CTガイド下IVR」なども行っています。検査時間は部位や造影剤の使用の有無により異なりますが、5~15分程度です。
注意事項
- CT検査は一般撮影などに比べて放射線(X線)により多く被ばくすることになりますが、被ばく線量に関してはガイドライン(DRLs 2020)以下になるように管理しており、人体に影響のない線量で検査を行っておりますのでご安心ください。
- 妊娠中や妊娠の可能性のある女性は、診察時や検査前に必ずお申し出ください。
- 造影の場合は制約や確認事項が多いので、問診票の質問項目に沿ってご記入頂き、不明点や質問がございましたらスタッフまでお気軽にご相談下さい。
6. MRI検査
(MAGNETOM Vida Fit 3.0T SIEMENS Healthineers)
目的
脳神経・循環器・消化器・整形など多くの分野での、疾患の精密検査・手術前の精密検査・手術後の経過観察など多岐に渡ります。
機器・原理
強力な磁場と電磁波を利用して体内の水素原子の量や状態を画像化します。放射線を使用しないため被ばくはありません。CT検査と比較して病変部と正常組織のコントラストが良好です。特に脳神経領域には欠かせない検査です。
内容
検査台に仰向きに寝て検査を行います。その間は体を動かさないようにして頂く必要があります。動いてしまうと、写真と同じで画像がブレてしまいます。撮影範囲が胸部・腹部などの部位によっては、息止めをして頂く場合があります。検査時間は部位や造影剤の使用の有無により異なりますが、15~40分程度です。
注意事項
- 1度に撮影できる範囲が限られています。
- CTと比較して検査時間が長くなります。
- 画像データを収集するため撮影時に大きな音がします。
- 金属を持ち込むと、重大事故に繋がる恐れがあるため、更衣をお願いしています。
- MRI 3T対応デバイスを除き、体内にペースメーカーや人工内耳などがある場合は検査できません。
- ドーナツ型装置に入って検査を行いますので、閉所恐怖症の方には不向きな検査です。
- 検査には制約や確認事項が多いので、問診票の質問項目に沿ってご記入頂き、不明点や質問がございましたらスタッフまでお気軽にご相談下さい。
7. RI検査
(Symbia E Dual Head System SIEMENS Healthineers)
目的
放射性医薬品(アイソトープ)を用いて、臓器への薬の集積を画像化する検査です。
「骨シンチグラフィ」、「脳血流シンチグラフィ」、「心筋シンチグラフィ」など、様々な臓器の機能や状態を評価できます。
機器・原理
健康を害しない程度の微量の放射性医薬品を体内に投与し、特定の部位に集まった放射性物質から放出される放射線を専用の装置で撮像します。
放射性医薬品は時間と共に自然減衰し、体内には残りません。
内容
検査は仰向きになった状態で検査を行います。
検査時間は、検査により様々で20~60分程度と長時間に及ぶ検査もあります。
注意事項
検査によっては、時間を空けて数回撮影しますので、一日がかりになる場合があります。
8. 血管造影検査
(CVS C12 package 島津メディカルシステムズ)
(CVS B12 package 島津メディカルシステムズ)
(Artis zee floor SIEMENS Healthineers)
(Artis Q Biplane SIEMENS Healthineers)
目的
カテーテルを血管内に挿入し、造影剤を流して血管の状態を観察することで、病変部への血行状態を知ることができます。また、腫瘍を栄養する血流を遮断したり、細くなった血管を広げる治療も行います。
機器・原理
心臓、脳、腹部、四肢などの血管疾患の診断と治療に使用されます。当センターには各領域に対応した血管撮影装置が4台あります。外科手術と異なり傷口が小さく、治療後の復帰も比較的早いことが利点になります。
内容
上腕もしくは鼠径部から針で穿刺した血管からX線を用いて細いカテーテルを確認しながら目標の血管まで進めていきます。治療には、血管をバルーン(風船)で広げたり、狭窄部位にステントを留置するなどの治療が含まれます。場合によっては、全身麻酔下での治療が必要なこともあります。
これらの高度な手法と画像診断装置を組み合わせて、病変の状態や位置を正確に把握し、最適な治療計画を立てることが可能になります。
検査時間は目的や治療によって異なりますが、1時間~数時間程度かかることもあります。
注意事項
- 検査は仰向きで行いますが、検査・治療中は針を穿刺している部分は消毒を行い、清潔な布で覆いますので体を自由に動かすことができません。
- ヨード製の造影剤を使用しますので、副作用歴のある方や腎機能が低い患者さんへは、前投薬や使用量の低減を行います。
9. 手術室業務
(Cios Alpha SIEMENS Healthineers)
(Cios Fusion SIEMENS Healthineers)
(CALNEO CROSS 富士フイルムメディカル)