クリニカルパスとは
クリニカルパスとは、1日毎に入院から退院までの治療の流れを示したものです。
クリニカルパスは医療機関で治療内容を標準化するために使用するシステムの1つで、患者さんが直接目にすることはありません。
ですが、当院では印刷した患者さん用のクリニカルパス、通称“患者パス”を作成しています。患者パスにより、標準的な治療経過とご自身の経過を比較することができ、患者さんが経過を確認しながら治療を進めていくことができます。(患者パスは一部の疾病に適応。現在適応疾病を拡大中)。
患者さん・家族目線から見たクリニカルパスのメリット
①不安の軽減
どういった治療をいつ行うのか、患者さんや家族の方が知ることにより、初めての入院でも治療に対する不安が軽減されます。
②効率的な医療の実現
事前に計画された治療スケジュールがあることによって、無用な入院期間の延長を避け、治療費の節約にも寄与されます。
③安全な医療の提供
クリニカルパスを導入することによって、疾病に対する治療内容が統一化されます。統一することによって、若手医師とベテラン医師の提供する医療提供の格差がなくなるだけでなく、患者さんにとっても安全な入院生活が送れるような仕組みが形成されます。