総長挨拶

斎藤能彦

西和医療センター総長

奈良県立病院機構奈良県西和医療センター総長の斎藤能彦(さいとうよしひこ)です。ホームページの10年ぶりのリニューアルに際し一言ご挨拶させていただきます。

西和医療センターは西和地域の重症急性期医療を担う基幹病院ですが、より良い医療の提供を目指して、ここ数年前より病院機能の充実を計画してきておりました。時奇しくも、2020年より新型コロナ感染症のパンデミックに突入し、当センターも公立病院としての役割を果たすべく、コロナ医療に軸足を移して活動をいたしておりましたが、昨年5月にコロナが2類から5類に移行したこともあり、以前より計画・実践してきた新たな診療体制を十二分に発揮し、基幹病院としての役割を一層果たすべく、一般診療に軸足を戻しております。

全国の病院では、医師不足が問題になる中、当センターでは、この数年間で、医師はじめ医療スタッフの増員に成功し、スタッフ的にも随分充実してきております。特に研修医に関しては、この2−3年は全国より定員の3−4倍の応募があり、学生さんにも認められるようになったと喜んでおります。この新しいホームページでは、新しく強化された医療提供体制も含め、西和医療センターの「今」を皆様にお知らせし、以前にもまして、地域の皆様からのご支援を戴きたいと思います。

この2年間で特筆すべきことは、救急車の応需数が年間2282台から4209台へおおよそ倍に増加したことであります。これは、若い医師が増えたことと、本当に古くて狭い建物ですが、工夫をして救急処置室数を増加した為です。

その他、奈良県は乳がん専門医が全国と比べて少ない県でしたが、西和医療センターでは2022年から乳腺外科を開設し、年間100例以上の乳がん手術を実施し、奈良県の乳腺のメッカの一つを目指しております。さらに、今年は、念願の手術支援ロボットであるダヴィンチを導入し、泌尿器科、消化器外科、そして婦人科領域で、地域の皆様により安全で低侵襲の手術を提供できる体制が整いました。各診療科の項で担当者より詳しく説明されていると思いますのでご参照ください。

西和医療センターは、奈良県立病院機構の理念である「”医の心と技”を最高レベルに磨き、県民の健康を生涯にわたって支え続けます」と、西和医療センターの理念である「患者さんを家族のように愛する、いい医療をより多くの患者さんへ」を常に心に、「断らない医療」を実践してまいります。

2031年にはJR法隆寺駅の南側に新築移転することが決まっております。次の40年の医療の変化を見据え、西和地域の医療関係機関のすべての皆さと連携を強化し、西和地域が、地域完結型医療の好事例となるべく、職員一同努力する所存です。よろしくご支援ご鞭撻お願い申し上げます。

奈良県西和医療センター
総長 斎藤能彦

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