新年明けましておめでとうございます。本年こそは、コロナが落ち着いて住民の皆さまが安心できる年であって欲しいと願っておりますが、一方でオミクロン株による感染拡大が危惧される事態になっております。私たち、奈良県西和医療センターはこの2年間、県の新型コロナウイルス感染症重点医療機関として、新型コロナウイルス感染症の診療に従事して参りました。この間、600名を超えるコロナの感染患者さんの入院診療を行い、2020年末の第3波、2021年の第4波、第5波においては、呼吸不全を伴うコロナ肺炎の患者さんを中心に様々な治療をしてきました。病院裏の第2駐車場に建設したコロナ専用外来棟「発熱外来クリニック」や「帰国者・接触者外来」では、これまでに約6,000名のコロナ感染が疑われる患者さんの診察や検査をしています。この間、過酷な労働状況のなかで診療や看護に従事した職員には、地域住民の皆さまの命と健康を守るために働くという使命感が備わっていました。ここまで大規模なコロナ診療活動ができたのも職員の使命感がなによりも大きかったと考えております。住民の皆さまからも、たくさんの応援のお手紙や励ましのお言葉を頂戴し、こころから感謝しております。このようなお言葉がどれだけ職員のモチベーションを支えてくれたでしょう。本当にありがとうございました。また一方で、コロナではない一般診療の患者さんには、コロナの感染拡大時期に、思うように入院していただくことができず、手術や入院治療の延期をお願いすることになり、ご迷惑をおかけしましたことについて深くお詫び申し上げます。コロナはまだまだ形を変えて続いていくことが想定されます。西和医療センター職員一同、本年も住民の皆さまの命と健康を守るため、役割を果たして参る覚悟でございます。どうか、本年もよろしくお願い申し上げます。
令和4年元旦 奈良県西和医療センター院長 土肥 直文