この度、奈良県西和医療センターでは64列CT装置に加え、新しく320列CT装置AquilionOne(アクイリオンワン;東芝製)を導入いたしました。
このCTは、世界一広い撮影範囲を有しており、16cmの範囲をわずか0.275秒の超高速スキャンで1回転するだけで撮影することが可能です。
特徴
64列CT装置では、一回転で撮影範囲が3.2cmだったので、ベッドを動かしながら、らせん状に撮影する方法(ヘリカル撮影)により時間をかけて撮影していました。
この320列CT装置では、16cmの範囲(頭部や心臓など)であれば一回転で瞬時に撮影することが可能となりました。今まで息止めをすることが難しかった患者さんでも0.275秒で撮影は完了。被ばくも従来のCT検査よりも大幅に低減、さらに造影剤も低減可能となり、安心して検査を受けられます。
特に心臓撮影は、これまでのCT装置では15秒程度掛かっていた撮影時間(息止め時間)が、最短1心拍(約1秒)で撮影出来ます(心拍数など患者さんの状態によって異なります)。
当センターは、これからも地域の皆様により質の高い医療が提供できるよう努力してまいります。