2023年度 医師臨床研修のご案内(パンフレット)が完成しました。医学生の見学も随時受付していますので、ご確認いただきますようお願いいたします。
【病院見学申込について】
【病院見学について】
病院見学をご希望の方は、下記必要事項をメールに記載の上、
担当者( seiwa-soumu-kensyu@nara-pho.jp )までご送付ください。
・氏名:
・よみがな:
・性別:
・携帯電話番号:
・メールアドレス:
・出身地:
・大学および学年:
・見学希望日(第1希望日~第3希望日):
・見学希望診療科(複数記載可):
・備考(任意記載):
※各診療科の見学実施曜日は以下のとおりです。
・総合内科 : 第1・第3火曜日
・循環器内科 : 火・木
・呼吸器内科 : 木
・腎臓内科 : 金曜日以外可
・小 児 科 : 月・水・金
・消化器外科 : 月・水
・脳神経外科 : 火・金
・リハビリ : 火・水
・産婦人科 : 月・水・木
・その他診療科:曜日指定なし
※見学希望診療科が1つの場合は、午前に希望の診療科を見学していただき、午後からは救急等の見学となります。
※午前と午後でそれぞれ別の診療科の見学をご希望される場合は見学希望診療科の項目に複数ご記載ください。
※日程によっては先生方の都合が付かず、ご希望に添えない場合があることをご了承ください。
※過去に見学に来られたことがある方、臨床研修合同説明会等で当センターのブースに来たことがある方は、備考欄にその旨をご記載ください。また、こちらで勘案すべき留意事項があればその旨をご記載ください。
※メール送信後3日以内に当センターから連絡がない場合は、下記問い合わせ先にご連絡ください。
※スクラブ等の貸出はおこなっておりません。必要であれば各自ご持参ください。
(お問い合わせ)
奈良県西和医療センター 総務課
電話:0745-32-0505
メール:seiwa-soumu-kensyu@nara-pho.jp
※令和3年3月8日より病院見学を再開致します※
これまで奈良県下のCOVID-19の第3波の状況を鑑み病院見学を中止しておりました。そこで、最近の奈良県下でのCOVID-19感染状況、および近畿3府県の緊急事態宣言解除を受け、このたび病院見学を再開することとなりました。
ただ、COVID-19に対する感染拡大対策についてはまだまだ慎重にならざるを得ない状況下のため、院内見学時においては少人数での見学、見学中のソーシャルディスタンスの確保、手指消毒等の感染拡大防止対策を徹底致します。
また、見学訪問される医学生の皆様も日頃の体調管理や、当日のマスク着用・手洗い・手指消毒・咳エチケット等の感染拡大防止に努めていただくようお願いいたします。
今後のCOVID-19感染状況によっては、急遽病院見学の申込受付が中止となる場合や、お申込の際にお断りさせていただいたり、申込済みの見学が中止対応となる場合もありますので、ご了承頂くようお願い致します。
Web説明会は引き続き申込受付しておりますので、こちらも是非ご活用ください。
臨床研修医支援室長あいさつ
奈良県西和医療センターでは、医師臨床研修に特に力を注いでいます。厚生労働省が掲げる研修の理念と目標のなかでも、医師としての倫理観、責任感、患者さんを家族のように愛する気持ちなど、プロフェッショナリズムの教育を大切にしています。一人当たりの研修医に対する指導医や上級医が豊富ですので、臨床現場でのトレーニング機会に恵まれており、濃密で充実感のある研修生活を送ることができると思います。当院独自の様々な研修内容について、ホームページ(教育体制の部分)に公開しておりますので、興味を持って読んでいただければと思います。
■令和5年度 初期臨床研修医募集要項
◇令和5年度 臨床研修医募集要項◇
・応募資格:第118回(2024年)医師国家試験を受験する者
【選考の方法】
・応募期間:令和5年6月1日~6月30日(試験日の希望順を添えて出願してください)
・試験内容:面接、小論文(テーマは試験当日に配布します)
・試験日時:令和5年7月13日(木) 小論文11:00~ 面接13:00~
7月20日(木) 小論文11:00~ 面接13:00~
8月 3日(木) 小論文11:00~ 面接13:00~
8月17日(木) 小論文11:00~ 面接13:00~
8月24日(木) 小論文11:00~ 面接13:00~
(予備日)8月31日(木) 小論文11:00~ 面接13:00~
※応募期間中に試験日の希望順を添えて応募必要書類を送付ください。
※小論文試験終了後から面接試験までのお時間は自由時間といたします。
・試験会場:奈良県西和医療センター 事務棟1階 大会議室1 または 2階 大会議室2
(奈良県生駒郡三郷町三室1-14-16 JR王寺駅又は近鉄王寺駅、新王寺駅徒歩15分)
※新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の観点より、試験会場に来場できない受験希望者については、web試験での対応もいたします。
お気軽に下記担当者までお問い合わせください。試験実施方法等は後日ご案内いたします。
・募集定員:10名
・採用決定方式:マッチング方式
・応募必要書類
臨床研修医選考試験願書および採用申請書
卒業見込証明書
5年次までの成績証明書
健康診断書(大学健康診断時のもので可。今年度健康診断が未実施の場合は前年度分を添付)
受験票送付用封筒(サイズ角2号)※140円分切手貼付、出願者本人の住所・氏名をご記入ください
・応募方法
応募期間中に奈良県西和医療センター総務課へ郵送または持参すること。
※希望する試験日の希望順をお知らせください。
※昨年度の試験日2週間前の出願方法から変更されています。出願期間を昨年度方式と間違えた方はご相談ください。
・応募連絡先:
〒636-0802 奈良県生駒郡三郷町三室1丁目14-16
奈良県西和医療センター 総務課 総務係 担当 才田、木村、楢崎
電話: 0745-32-0505 (内線 2212)
メールアドレス seiwa-soumu-kensyu@nara-pho.jp
研修について(総論)
1.教育体制
1) ローテートする診療科について
平成30年度研修においては、内科系診療科を計6ヵ月、救急医療および麻酔科の合計が3ヵ月、さらに地域医療研修1ヵ月、精神科0.5-1ヵ月を必修としています。外科系診療科(消化器一般外科、心臓血管外科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科、皮膚科・形成外科、眼科、耳鼻咽喉科から選択)を2ヵ月選択必修としています。
2) 救急医療研修について
救急医療研修としては、研修医による救急搬送患者およびwalk-inの救急患者の初期診療(First-touch)の機会を十分提供できる体制を整えています。平成28年度採用研修医が1年目の1年間に救急患者の初期診療にあたった回数は平均500症例でした。これは、1ヵ月間の救急科研修期間(日勤帯の救急患者をすべて診療する)の診療実績と月間5回程度の当直時の救急外来対応を合わせたものですが、初期1年でほぼすべての重症患者の初期診療を経験できます。後ろには指導医がいますが、できるだけ研修医の診療における責任感をはぐくむために、First-touchを経験してもらえるような仕組みにしています。
3) 地域医療研修について
地域医療研修としては、県内の医療機関だけでなく、神奈川県三浦市(三浦半島の最南端)の三浦市立病院地域医療科の研修が可能です。三浦市立病院地域医療科では、漁港の町の巡回診療(訪問診療)およびそのような患者さんが急性期医療を必要としたときの入院診療も同時に行っています。訪問診療後には、振り返りをすることによって、地域包括医療の全体像を具体的症例に基づいて学習することができる貴重な医療機関です。私たちの西和医療センターとは姉妹病院の間柄で、様々な職種において相互研修をしている病院です。1ヵ月という短い期間ですが、港町で味わう旅情とともに充実した地域医療研修になっています。
三浦市立病院正面にて
4) 研修医のためのレクチャーおよび勉強会
西和医療センターでは、研修医のためだけの教育機会を数多く設けています。指導医や上級医だけでなく、病院全体のメディカルスタッフのなかにいる専門家による講義(エキスパートレクチャーと呼んでいます)が毎週開催されています。それ以外に英文の論文を読み書きのためのスキルを学ぶ抄読会、奈良県立医科大学臨床英語教室教授(Francesco Bolstad先生)によるClinical English講座など臨床英語の習得を重要視して取り組んでいます。その他、心電図判読講座や消化器疾患スキルアップセミナー、腹部画像読影講座など指導医による直接指導が盛りだくさんです。心電図も腹部画像読影も、初めは難しく思えるかもしれませんが、1年間講座受講を継続することで、専門医トレーニングのレベルまで判読できるようになります。
①Clinical English
Francesco Bolstad先生
②心電図判読講座
③消化器疾患スキルアップセミナー
④画像読影講座
⑤総合診療カンファレンス(2か月に1度、年6回奈良県総合医センターとの共催)
洛和京都医学教育センター長 酒見英太先生によるケースカンファレンス。当院の実際の症例から、診断に苦慮した症例について、診断に至る考え方を解説していただきます。
⑥院外の指導医によるカンファレンスやsmall-group teaching
テレビ等でも有名な指導医を全国から招聘して、研修医のためにカンファレンスやsmall-group teachingを行っています。この特別な機会の提供に関しては、奈良県西和医療センター教育研修室のFacebook(https://facebook.com/seiwa.kenshu)で最新のニュースを公開しています。
松本謙太郎先生(ドクターマツケン)カンファレンス
忽那賢志先生(国立国際医療研究センター)カンファレンス
坂本 壮先生(順天堂大学医学部附属練馬病院)レクチャー
5) シミュレーショントレーニング
西和医療センターでは、研修医に対するシミュレーショントレーニングを重要視しています。メディカルトレーニングルームにおいては、静脈注射、気管内挿管、中心静脈カテーテル挿入やBLS等の基本的シミュレータでのトレーニングを行っています。
縫合手技トレーニング@西和医療センター
また、院内では不足しているシミュレーターに関しては、奈良医大のシミュレーターを使用し、教育します。
シミュレーショントレーニング@奈良医大
それに加えて日本内科学会の内科救急・ICLS講習会(JMECC)をこのトレーニングルームで開催しています。JMECCは将来の専門医取得時に必要になる資格ですので、できるだけ多くの研修医に参加してもらっています。
JMECC 2016 @西和医療センター
さらに院外シミュレーショントレーニングとして、神奈川県中井町にある総合シミュレーショントレーニング施設で、夏合宿(2泊3日)を開催し、1年次、2年次の研修医と1年目の新人ナースによる合同シミュレーショントレーニングを毎年開催しています。この夏合宿では、気管内挿管から緊急外科的気道確保法である輪状甲状間膜切開など普段トレーニングが困難な手技まで学習できます。さらに指導医の先生方が入念に準備したいくつものパターンのシナリオに基づいたシナリオシミュレーショントレーニングを行っています。研修医、新人ナースともに本当に多くを学べる絶好のチャンスです。中井町は湯河原温泉に近く、宿舎での懇親会も「楽しすぎる!」と大好評です。
夏期シミュレーショントレーニング合宿2017 in 神奈川県中井町
研修おつかれさまでした!
夏合宿だけでなく、シナリオシミュレーションはトレーニングルームでも医師・看護師共同で定期的に開催しています。西和医療センターは大学病院のように超高額なシミュレータが揃っているわけではありません。そのかわり、この夏合宿のような機会に集中的にシミュレーショントレーニングを受けることができ、本格的シミュレーションセンターを整備している大学病院に勝るとも劣らないシミュレーション教育を実践しているのです。
2.研修医実務規定
①研修医の診療における役割、指導医との連携、診療上の責任
1)研修医の役割
指導医または上級医とともに入院患者を受け持つ。研修医は単独で患者を担当しない。
2)指導医との連携
指示を出す場合は、指導医・上級医によく相談し、指導を受ける。
3)診療上の責任
研修医が患者を担当する場合の診療上の責任は、各診療科の指導医にある。
4)指導医の承認
研修医は、指示や実施した診療行為について指導医に提示する。指導医・上級医は、それを確認し、診療録に記録を残す。
②研修医の指示出し基準
上記1の指導のもとに行う。その際には「研修医の医療行為に関する基準」を参考にする。
③研修医の実務規程
1)病棟
ア. 研修医は研修プログラムの一環として、病棟での入院診療を行う。
イ. 研修医の入院診療業務における役割は、副主治医であり、電子カルテ上では「担当医」として登録する。
ウ. 研修医の診療業務は、研修プログラムに規定された範囲内の診療行為に限る。また、上級医の指導のもとに行う。「研修医の医療行為に関する基準」を参考にする。
エ. 診療対象は、ローテート中の診療科部長(診療科責任者)により指定された患者とする。
オ. 入院患者の診察は原則として病室で行う。
カ. 入院患者に対する処置の一部は、処置室で行う。
キ. 入院診療記録作成や画像閲覧は、院内に設置されている電子カルテを用いて行う。
ク. 研修医は、病棟において行った全ての診療行為について、入院診療記録を速やかに作成した後、指導医・上級医のチェックを受ける。
ケ. 研修医は、看護師などの病棟スタッフと協力して診療に当たる。
2)一般外来および救急外来
【一般外来・救急外来共通】
ア. 研修医は研修カリキュラムの一環として、外来診療を行う。
イ. 研修医の診療業務は、研修カリキュラムに規定された範囲内の診療行為に限る。また、指導医・上級医の指導のもとに行う。
【一般外来・救急外来共通】
ア. 研修医は、一般的な疾患を中心に全ての救急患者の診療を行う。
イ. 平日の日勤帯の患者は、救急担当医と共に当該診療科所属研修医が対応する。
ウ. 夜間・土日祝祭日は、指導医・上級医の日宿直医と共に研修当直医が対応する。
エ. 指導医・上級医の許可、監視のもとに研修規程を遵守しながら研修医が診察を行う。診察の最後に指導医・上級医のチェックを受ける。救急は以来患者の帰宅の決定は、指導医・上級医が必ず行う。研修医だけで行ってはならない。
3)手術室
ア. 初めて入室する前にオリエンテーションを受けておく。
A.更衣室、ロッカー、履物、術着について
B.手洗い、ガウンテクニックの実習
C.清潔・不潔の概念と行動
イ. 帽子、マスク、ゴーグルを着用する。
ウ. 手術室スタッフ不在時の入室は禁止する。
エ. 不明な点があれば、手術室師長・看護師に尋ねる。
4)日宿直
ア. 初めて入室する前にオリエンテーションを受けておく。
イ. 休日の日勤・夜勤の当直を1年次の研修医が行う場合は、必ず指導医又は上級医と共に診療を行う。2年次の研修医が行う場合は、状況によっては、指導医又は上級医に電話で相談の上、1人で診療を行うことも可能である。ただし、診療後は必ず指導医又は上級医に報告しなければならない。
ウ. 当院での日宿直は原則、月に宿直3~4回、日直1~2回とし、合計して6回を超えないものとする。
エ. 協力型医療機関での研修中は、協力型医療機関の指導医の指示に従う。
オ. 宿直勤務の翌日は、勤務から外れることを原則とする。
カ. 研修医が監視なしで行える業務については「研修医の医療行為に関する基準」を参照。
3.処遇
① 身分は常勤嘱託職員とし、副業やアルバイトは禁止する。
② 給与は、1年次は月額259,500円、2年次月額274,500円とする。
③ 宿日直手当は、1回につき20,000円とする。
④ 勤務時間は8:30~17:15で週5日勤務とする。
⑤ 休暇は週休2日、祝日、年末年始、特別休暇及び有給休暇(1年次10日、2年次11日)を付与する。
⑥ 研修医用借り上げマンションがあり、自己負担額は月額20,000円とする。
⑦ 社会保険等は地方職員共済組合(保険、年金)、雇用保険、公務災害補償を備えている。
⑧ 医師賠償責任保険は病院において加入する(個人加入については任意)。
⑨ 研修医専用室があり、個人机・ロッカーを使用できる。
⑩ 外部研修は学会、研究会等への参加が可能であり、プログラム責任者が認めた場合は、交通・宿泊費用は当院が支給する。
4.研修医採用の公募規定
① 当院で研修医を募集するプログラムの名称は奈良県西和医療センター臨床研修プログラムである。
② マッチングシステムに参加し、全国から研修医を募集する。
③ 定員は8名とし、毎年研修管理委員会において募集定員の検討を行う。
④ 応募対象者は当該年度の医師国家試験受験資格者又は過年度医師国家試験合格者とする。
⑤ 書類、面接、小論文をもとに選考試験を行う。なお、選考試験は院長(統括責任者)、研修管理委員長(プログラム責任者)、副院長兼看護部長、事務部長によって行われる。
⑥ 採用試験日程、必要書類等は決定次第、ホームページで公表する。応募者は、提出期限までに、臨床研修医選考試験願書及び採用申請書(直筆・写真貼付)・卒業(見込み)証明書・成績証明書・健康診断書(医療機関もしくは大学で発行されたもの)の提出により、申し込みを行う。
⑦ 見学は随時受け付ける。
⑧ 不明な点等がある場合の問合せは、総務課研修係が担当する。
5.臨床研修修了祝賀会および研修医同窓会
毎年3月の第2金曜日に、臨床研修修了祝賀会を大阪市のマリオット都ホテルで開催しています。この祝賀会には院内全ての医師が参加し、2年間の研修修了を皆で祝っています。また、4年に1度(夏季オリンピックのある年)には同窓会を兼ねて開催し、卒業生に近況報告などを発表してもらっています。これまでに巣立って行った研修医の多くも、今や様々な施設で指導医として活躍しており、現役研修医にとって刺激になる同窓会となっています。
2015年度研修医同窓会
同窓生(皆それぞれ頑張っています)
Bolstad先生と
2016年度研修修了祝賀会
臨床研修年次報告